降水短時間予報
- komantarebusland
- 2018年8月14日
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降水短時間予報
□降水短時間予報
降水短時間予報とは、1㎞メッシュの1時間降水量を6時間先まで予測し、30分ごとに更新するものである。
大雨警報・注意報や洪水警報・注意報の基準となる、土壌雨量指数や流域雨量指数の計算にも使われる。
□降水短時間予報の手順
図表示予定
・解析雨量とは気象レーダーで観測された1時間積算降水強度のデータを、アメダスなど地上の雨量計の1時間降水量で補正したもので、初期値として用いられる。
・予測手法は、実況補外予測(降水域が1時間に移動した方向と速度で今後も移動すると仮定する手法)が基本である。
・降水域の移動ベクトルとパターンマッチング(2つの分布図で最も類似度の高い場所を求める方法)で求め、さらに700hPa面の風の数値予報も利用する。
・補外法による予報期間後半の精度低下を抑えるために、メソ数値予報モデルの予測結果を加味し、予報期間が後になるほどその重みづけを大きくしている。
・地形(山岳)による降水の増減の効果が取り入れられている。(地形データ)
□降水短時間予報の短所
・外挿予測の重みづけの大きい前半部分は初期値にない降水量は予測できない。(ただし、メソ数値モデルの予測の重みづけが大きい後半部分では、予測モデルの制度の範囲内で、初期値にない降水量の予測も可能である。)
・降水域の強弱の変化を予測できない。
・急激に変化する対流性の降雨を予測できない。
・陸上に比べ、海上の予測精度が低い。
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